えんどーブログ

英語知識中学生以下でありながら留学を試み、世界一周の夢を持つ20代。留学や旅行、普段の日常のことも掲載する雑記ブログです。

高音が聞こえない。2000ヘルツ以上が聞こえない難聴でも看護師なれるの?

結論を言います。

なれます! というかなりました。

僕自身、4月で現役の看護師5年目になります。

 

 

こんばんは。

みなさん生きていたら、ひとつやふたつは闇を抱えているかと思います。

僕は幼いころに病気をしてとても作用の強い薬を使って治療をしてました。当時は1歳くらいなので記憶にないですが、小さいころの写真はすべてつるっぱげです(笑)

僕の病気は当時の治療では有効なものはなく、治験に賭けてみて完治しました。

治ったことは本当に喜ばしいことですが、いくつかの後遺症が残ってしまいました。

その中で一番支障をきたしていることが 高音が聞こえない ことです。

難聴の分類ではおそらく感音性難聴と呼ばれるものにあたると思います。

 

f:id:yumeha-sekaiissyu:20190409144144p:image

 

感音性難聴の生活の支障

よく学校や職場でする聴力検査では2000ヘルツまでは聞こえるのですが4000ヘルツになるといくら音量をあげてもまったく聞こえません。高音だけ聞き取るのに支障があるのか?そうではありません。が同じに聞こえるが同じに聞こえるなど高音が聞こえないと聞き分けが難しくなります。

また遠くから話しかけられても内容がまったく聞こえてこないなどなど…ある程度日常生活でも支障はあります。小学生くらいのときはあんまり不自由に感じたことはなかったのですが、中学生になってから明らかに不自由に感じました。

また小さいころから聞き分けができない耳だったので、僕の発音にも問題がでてきてしまい「ひこうき」を「しこうき」としか言えない時期もありました。発音に関しては中学生にあがるころにはちゃんとできるようになってなんとか問題なく過ごせました。コソコソ話とか聞こえないし、聞き分けも文脈から判断して考えてみたり、聞こえてるふりをすることもよくありました(笑)あ!でも大事なことはちゃんと聞き返して聞いてましたよ!!

 

 

余談になりますが、僕は専門学校に進学する際、指定校推薦(推薦には条件があって、推薦で入れる代わりに田舎で3年働きなさいよ~というもの)で看護の専門学校に入学しました。しかし入学前に専門学校側から高音が聞こえないのに看護業務ができるのか?と疑問があがりました。

僕は補聴器をつければ高音をカバーできるということを証明しなければならず、急遽補聴器屋を駆け巡りましたが有効な補聴器はなかったのです。。。「このまま入学なしになるのか」と思っていたところ、入学前にすでに決まっていた就職先(指定校推薦のため自動的に就職先が決まっていました)の看護部長が来てくれて「ここまで聞こえてるなら問題ないって返答をもらったから大丈夫だよ!」と正式な書類を用意して持ってきてくれました!あの時はほんとに感謝です(;_;)

 

 

高音が聞こえなくて看護業務をこなせるのか?

はっきり言って働き始めるのはすごく怖かったです。一年目は田舎の病院の整形外科に努めました。いざ働いてみると、整形は元気な人も多くてなんら問題なく業務をすることができましたが当時一番こわかったのは電話ですね。どこの部署からかかってきてどんな要件を言われるのかちゃんと聞き取れるのか不安でしたが、慣れてしまえば大体同じような要件が多いので問題なかったですね!心配であれば先輩にどういった要件でかかってくることが多いのか聞いてみるのもいいのかな?

高音が聞こえなくても難なくこなせるじゃん!と思ってた1年経過したころに内科の部署に異動となりました。そして、一つの問題がありました。

 

それは ポンプのアラーム です。

 

整形外科ではあまり使われてなかったのでいままで気づかなかったのですが、点滴を設定された流量通りに落とすために使う輸液ポンプ・シリンジポンプというものがあります。このポンプの音はおそらく4000ヘルツ程度で僕の耳では全く聞こえませんでした。周りの一部のスタッフからも「ポンプの音聞こえないのに大丈夫なの?」みたいな心無い意見も間接的に聞きこえてきて、でも確かにこれではほかの人に負担がかかる。どうしよう・・・。もう一回補聴器屋さんにいってみるか。。。

最初に行った時から4年程度経過していたので最新の補聴器であれば高音を補えるものがあるのではないか?と考えました。

補聴器屋さんで事情を説明したところ高音を圧縮して低音の領域に移動させるシステムの補聴器があると紹介してもらいました。試しに使ってみたところ

高音が聞こえる!

いままで聞こえなかったものが聞こえている!これはポンプの音も聞こえるかもしれない!と思い一週間程度レンタルしました。いざポンプの音を聞いてみると「ちゃんと聞こえるやん!!!」今まで聞こえなかった音が聞こえるというのは、これまでにない喜びでしたね!もちろん、間接的に悪口言ってきたスタッフにも「補聴器買って聞こえるようになりましたよ!(笑顔)」って直接言ってやりました。

 

 

今僕が使用している補聴器はこのようなものです!

cat-blue-df15c9216ed12777.znlc.jp

小さい耳掛け型の補聴器で、耳周りに髪の毛があったらつけてるかどうかなんてわからないくらいですね。

 

実際に短い看護師歴ですが補聴器を使ってる人を3名ほど見たことがあります。どれくらいの聴力なのかはわかりませんが重度の難聴でなければ諦める必要もないのでは?と感じました。今は難聴用のステートとかも売ってますしね!

 

補聴器を使うのにはちょっと抵抗がありましたが、仕方なくつけてみることにしました。でもよく考えたら、目が悪い人が眼鏡をつけているわけで、補聴器をつけるのに臆することなんてないんですよね。

 

注意すること

MRI

磁場発生中に中に入れば一発で壊れます。だいたいは入る前にポケットの中に入ってるものなどすべて出すのでその時に外せば大丈夫かと。

②入浴介助

シャワーがかかって故障…のケースもありえなくはありません。できるなら外してしましょう。

 

上記のことががメインになります。しかし聞き取れないことも少なくはないので、周りのスタッフの理解も必要ではあると思います。耳の聞こえがよくないってことを職場の方に伝えるのはちょっと嫌でしたが科長に前もって伝えて、科長から周りのスタッフに周知してもらうことにしました。

そうして田舎の病院で過ごしてきましたが、去年都市部の脳神経外科の急性期に転勤しました。「さすがに脳外の急性期だから今よりずっと苦しむことがありそうだな」と思っていましたが、耳の聞こえのせいで大きな支障はなく問題なく業務を遂行することができています。

 

僕がちゃんと働いていることを立証していますので、ちょっと耳の聞こえが悪いからってためらうことはないと思います!この記事が誰かの気持ちを楽にできたら幸いです( *´艸`)

ではまた!